雪見と温泉、2つの楽しみ 
           焼岳&上高地

                    中の湯温泉旅館から
 


 2日目 12/27(火)


焼岳登山口
ここへ来るまでが大変!
最近の踏み跡なし・・・
 
●場 所 長野県松本市
●標高 1650m辺りから引き返し
●山行日 2022.年12月27日(火)
●参加者 丹羽
●コースタイム 中の湯温泉旅館
焼岳登山口
引き返し
焼岳登山口
林道から登山道へ
中の湯温泉旅館

8:00発
9:33~9:42
10:50
11:23
13:34
14:22着
 1日目(12/26)   2日目(12/27)  3日目(12/28)      
地理院地図こちら 


  

 
 6:34 部屋の窓を開けると、い~い天気
昨日は見えなかった穂高がくっきり

 
 6:34 こちらは霞沢岳方面

パッキングの終わったザックを持って食堂へ

 
 7時からの朝食を頼んだが
実際は、もう少し早くからでもいいみたい

 
 しっかり食べてしっかり歩くを心がけている
完食~

 
 食堂の窓から外を見ると、朝焼けが始まった

電気の灯がガラス窓に映っているが、
ま、いいさ パチリ

今日も明日も天気は良さそう
再予約して良かった~!

 
 ロビーから-1 7:22
食事の後で、ロビーへ
霞沢岳方面
 
 ロビーから-2
木の枝にふんわり雪が乗っている
26日の到着以前の雪だろうか?
スタッフの話では、「今日は久しぶりの青空」・・・とか

 
 温泉棟
長いつららが見えた

 
 ロビーから-4
左の山が、奥穂だって

外へ出てみると、アイゼンは必要なさそうなので、ザックの中へ
玄関のガラス戸を開けた所の椅子に座って
まず服装を整える
雨具のズボン・ロングスパッツ・耳当て付きの帽子
胸ポケットにサングラス・ネックウォーマー
ダウンの上着の上にヤッケ・冬用手袋
ワカンは、ザックに縛り付け完了

これだけの準備で約30分

急な坂道をそろりそろりと下り、車庫の屋根の下へ
 
 駐車場の方を見下ろすと、
除雪車が見えた ↓
 
 ↑ コンパクトな体なのに、力持ちで有能らしい

 
 さて、焼岳登山口へは、車庫を通り抜けた所から始まる

車庫の屋根の下で、最終チェックをして出発

除雪してある車庫からすぐに雪道になる
だが、昨日の踏み跡は勿論
最近歩いた様子のないふわふわ雪!

昨日のスタッフの話では
「焼岳を目指して行った登山者がいたが
途中から引き返してきた」と聞いて
ラッキーっと思ったのになぜ??

この季節、山頂まで行けるとは思ってもいない
途中で引き返すことは計画のうち
どこまで行けるかが問題

去年の11月は、山頂まで行って帰ってきて
釜トンネルの入り口まで車で送ってもらい
15:05発の高山から来る松本行きのバスで帰った

今回は、下山が遅くなっても良いように2泊することにした
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

除雪された土の見える地面と
これから足を踏み出す
雪壁の高さは、かなりある

確かに人が通った後らしい
凹みはある
まっさらなふわふわ雪しかない

覚悟を決めて出発! 8:00丁度
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凹みを確かめながら足を出すが、
ふわふわ雪の下すぐには、
踏み固められた雪の固い感触がない
ストックで、何回も突き刺しながら
一番固いと思われる所を探った後、
やっと片足1歩が出せる

次の片足も同じ様に、
探るー選ぶー足を出す・・・ので
時間のかかること!
一刺しだけでは、ずぼ~っと潜りおっとっと・・・!

バランスを崩すと尻餅をつくか、斜面を滑り落ちていく

カメラを取り出す余裕もなく、ひたすら
突き刺すー探るー足を出す・・・を繰り返した

登るにつれ、凹みの幅が狭くなり、
左側から斜面の雪が迫ってくると、
右側は
雪庇もどきになるのか、
ストックを凹み幅の際(きわ)よりかなり内側につかないと
雪の下は空洞で、すう~っと抜けてしまい、おっと~!

1歩1歩に神経を使うことといったら!

おまけにストックを刺して固いと思われたところに足を置いても
ぐっぐっぐっ・・・と何度も踏み固めないと安定しない

大きな段差の場所では、踏んでも踏んでも
その場足踏み状態
えいっと、体を持ち上げるだけの固さにならず
雪壁は崩れるばかり・・・

とうとう、
腹ばいになって指を地面に突き立てて乗り越えた

斜面はカーブを過ぎると、今度は右からの雪に押されるので、
左へズルズル滑り落ちないように、
右側の雪をストックで削り落として道幅を広げ

そして、
突き刺すー探るー足で踏み固めるー足を出す・・・を繰り返し、
やっと林道に出た! 見覚えのある景色! ↓ 9:33
1時間半かかってやっと着いた~

昨年
無雪期の時は、15分でここまですいすい来ていた
 
 林道に踏み跡は? 
少し残っているが続いていない! ↑ ↓
 
  昨日焼岳へ行ったという登山者は?
林道を歩いてきたのだろうか・・・と思ったが
そちらにも踏み跡は無い・・・

降雪の後、私が初めてここまで来れたんだ!

 
 やっと心のゆとりができて、
私の踏み跡をパチリ ↑
 
 周りの景色もパチリ ↑
 
 林道を突っ切って、ここから山道になる・・・ところで休憩  9:40~9:55

 
後ろを振り返って、私の踏み跡をパチリ
この林道を突っ切るだけでも、雪が深いので大変だった・・・
 
 
霞沢岳と踏み跡 ↑
この林道を左へ行くと中の湯温泉旅館へ行ける
でも、そちらからの踏み跡は無く、まっさらな雪面だけ

 
 登山口からも、雪の凹みはあるが ↑
踏み跡は無し

無雪期だと、こんな感じ ↓ 
去年の11月から借りてきた


 
 通り過ぎてから振り返ってパチリ ↓
 
 ↑ 「登山は自己責任」の文字

 
 後ろを振り返ってパチリ ↑
1人でも、踏んだ跡はしっかり残る

 
 ↑ しばらくの間はたらたら歩きなので
ルンルンで歩ける
が、ワカン1つ分と狭いので歩きにくい


 
  ↑ 昨年はこんな感じ ちょっぴりの雪だった
参考のため借りてきた

 
 真っ青な空~
左右はふわふわ雪~
時々、動物の足跡~

 
 ↑ 赤点線の手前は私が付けた踏み跡あり

赤点線の先は凹みだけの様子
最近の踏み跡は無し

 
 ↑ たらたらは終わり、ちょっとだけ急になってきた
が、そのちょっとが歩きにくい
登山靴だけよりは、沈みにくいので歩きやすいのだが
傾斜があると、ワカンの歯だけでは弱く
しっかり雪をとらえることができないので
ズルズルする

アイゼンを付け足せばいいかも・・・と思ったが
ふわふわ雪では効果は少ない
ワカンの幅があるので、狭い雪道は歩きにくい

これからもっと急になるのに、
こりゃあ、1人では無理だわ・・・と思って
↑ ここから引き返すことにした 10:50

登山口から歩き始めて、約1時間の楽しい時間はオ・ワ・リ・・・

所が、方向転換しようとしたところ、
ワカンが絡まって尻餅をつき、
ずるずる~っと滑り始めてしまった

一生懸命
止めようとしたができない~

自分が作ってきた雪道を滑り台のように滑り
どうにも止められなかった

やっと止まったのはほぼ90度に曲がった所・・・
起き上がるのにもひと苦労だった!

山の斜面でなくてよかったとしよう!

 
 しっかりした踏み跡~
1人でこれだけ作れた

 
踏み跡がしっかりしているので
周りを見ながらのルンルン歩きも可能

 
 うん、いいねえ~ この雪景色~

 
 ワカンで歩いた後は、こんなにしっかり道ができる ↑

 
 登山口に着いた 11:23 
約1時間の雪道散歩

さあ、帰ろう
積雪期、踏み跡がなければ
来た道を引き返すのが常道だが
登ってきた道は狭く、ワカン1つ分の幅も無い
そんな所を下りるのは無謀・・・・と思い、平らな林道を歩くことにした

地図を見ると、登山道はほぼ直線
林道は大きなカーブを描いているが
安全優先!だと考えた
林道の方が雪が少ないだろうと淡い期待も持っていた

 
 期待は外れた・・・ 雪は膝辺りまであった

この林道歩き、下が硬い舗装路だと分かっているだけ安心だし
滑り落ちる危険もないが
雪が深いので、すいすいとは歩けない

右足を
大きく円を描くように前へ出さないと歩けない!
右足の次は左足
こちらも大きく外側に円を描くようにして1歩
この繰り返し・・・

膝の痛みを抱えて、湿布とサポーターとダブルストックで
やっと歩いているのに・・・
この歩き方、辛かった~

 
 ↑ 後ろを振り返ってパチリ
鉄のフェンスの右側の角が、登山口

 
 我が前に道は無し!
のんびり歩けることは有り難いのだが
足回し歩きなので、なかなかはかどらない

 
 振り返って踏み跡をパチリ
我が後に道は出来た

 
 この黄色い矢印
遠くからちらりと見えた時は、除雪車だ~
あそこまで行くと、らっく楽の道になる!
と喜んでいたのだが、期待を裏切られてガックリ・・・

 
 雪まくりだ~! 久しぶりに見た
斜面を転がり落ちた最初は小さな雪玉が
落ちながら周りの雪を集めながくるくる巻いて大きくなったもの


ここの雪まくりは小さい方
もっと大きくなったものを見たことがある
家へ帰ってから調べてみた ↓
雪まくりが形成されるためには複数の条件が必要である。
①雪が地面に貼付かないように、氷の層があること。
②その氷の層が湿っていないこと。
③風は、雪の層を巻き上げる程度に強く、かつ吹き飛ばさない程度に弱いこと。
あるいは、木、段差、坂など、雪が重みで転がりやすい地形があること。
 

 
 ヘアピンカーブ 12:51 
登山口からもう1時間半歩いている

まだまだ
ふわふわ雪林道は続く

この辺りでスマホの電源が切れてしまった
ジオグラフィカを起動させ、
数枚写真を撮っていただけなのに・・・
消耗が激しい
(今まではザックの背中辺りに入れておいたが、
翌日は、ベストの胸ポケットに入れることにした
カメラは入れていたが、スマホまで気が回らなかった・・・)

この辺りから、
林道の中央が凹んでいることに気づいた
水路で凹んでいるのか?
人が通った後で凹んでいるのか?
ストックや足で探ってみると、
多少(ほんの少し)固いことが分かったので
以後、その凹みを歩くことにした

風で消えてしまったところもあり、恩恵は少なかった

 
 いつまで続くのお~と、いい加減嫌になってきた

下りだからまだましだが・・・

 
 そうそう、このフェンスの境い目を待っていたんだよ~
宿から登山口へ行く途中、
林道と接する場所があることを記憶していた
登山道は、このフェンスの向こう側に続いていたはず ↑


 
 ↑ 昨年の画像を借りてきた
車道と登山道が近接する場所

 
 フェンスが途切れた所に古い踏み跡があった
誰かがここを通ったらしいと分かる
で、登ってみると、なんと!すぐ下に中の湯温泉旅館が見えた!

私が歩いた跡は?
真っ直ぐ下に進む足跡があった
? 私ってあんなにすいすいって歩けなかったはず・・・
動物の足跡らしいが
目の前に見えている中の湯旅館の建物に誘われ
その足跡を辿っていくことにした
→ この判断は間違っていた

動物は体が軽いから足跡も沈んでいないが
私はいくらワカンを付けていても
膝上までずぶりずぶりと沈んでしまい
グググっと雪を何度も踏み固めてからでないと
次の一歩が踏み出せない
バランスを崩さないよう、ストックをしっかりついていた

私が朝登ってきた跡はどこ? といくら探しても見当たらず
下へ下へと行くしかなかった・・・

 
着いたところは、建物は建物だが、ずっと端の方の建物だった
勿論、踏み跡無しなので
グググっとギュギュギュ歩きで歩いた

後で旅館のスタッフにお詫びしておいた
「妙な所に踏み跡付けてしまって申し訳ありません」と

 
 やっと、朝歩いた私の踏み跡に合流~
右へ行けば旅館 ↑
 
 左へ行けば、焼岳登山口方面

 
 車庫に到着~ 14:22
約3時間の下山だった
膝には負担を掛けてしまったが、
二度とは経験できない雪道歩きだった!
満足満足・・・

 
 玄関到着~

すぐ温泉へ直行~
お風呂の中で、膝をよ~く揉んでおいた

あまりにも酷使しすぎて痛い!
所が痛み止めの薬、薬袋に入っていると思ったのに無い!
いつもの湿布と、無いよりましかと思って
漢方薬を飲んでおいた

 
 6時から夕食

そういえば、行動中に口に入れたものと言えば
暖かい紅茶数杯と、キャンディー3個のみ
よく歩いたねえ・・・

 
 今日のお品書き ↑
「豚味噌鍋」だけ味が薄く、残してしまった ゴメン

 
 ↑ ロビーに置いてあった写真をパチリ
「上高地鳥観図」
 
 ↑ これも置いてあった(ぼんやり写真になってしまった)
中の湯温泉旅館から見える山だね
左から奥穂・前穂・明神だって

奥穂と前穂がこんなに近い?
ああ、分かった 前穂は稜線が分枝してこちらへ来るからだね

貼ったばかりの湿布が濡れることを恐れて、
温泉は1度きり入っただけ



      次の日へ続く

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